無力父ちゃんが娘と一緒に成長する話

会社員父ちゃんによる日々の無力さを綴る。育児とその修行がメイン、たまに仕事・趣味・不動産に関する情報。ごく稀に全く役に立たない駄文を製造

緊急事態宣言下、子育てと在宅勤務の両立について思うこと

4月中旬から私の住んでいる地域は保育園が臨時休業となった

在宅勤務をしつつ、同時に子供と過ごす生活を約2週間

一人の会社員、父として思うことを書く

 

 

育児と仕事、両立の難しさ

始めてみて感じたのは、両親二人が在宅勤務しながらでも、育児と仕事の両立は難しいということだ

 

「何を求めるか」にもよるが、平日におけるいつも通りの仕事の成果と休日における育児の対応をどちらも100%でやることは難しい

 

2歳の子供は基本的に放置することができない。寝ているとき以外はべったりくっついる必要がある。大人が二人いてもなかなかつらい状況の中、これを一人でするというのはなかなかにつらい。ほぼ仕事にならない。そして精神も蝕まれる

 

具体的にどういった状況なのか?

我が家は、会社員の妻・私と2歳の娘で構成されている。金魚も2匹いる

 

私は3月半ばくらいから在宅勤務が始まり、週1~2で出社または外出していたが、3月下旬にはほぼ外出禁止の指示が出た。つまりずっと家にいる状態が続いている

 

一方、妻の会社は今も出社が続いており、今週になってやっと在宅勤務の議論が行われたようだが、在宅勤務するには厳しい条件が設けられたようだ。結局妻は週の半分以上は出社している。(会社によって事情があることは理解しているが、出社が必要な業種業態とは思えず、この判断は厳しいと思うし個人的には正直納得していない)

 

そんな状況で、保育園が休園となり、子供は家で面倒をみることになった

 

我が家の在宅勤務体系はこうだ。

平日5日間のうち、3日程度が私+娘の日、2日程度が両親+娘の日

私+娘の日のタイムスケジュールはこんな感じである

 

6時起床 3人ともに起きる 

6時~7時30分 娘の朝ごはん(作る・食べさせる)、洗濯、身支度

7時30分~11時 妻出発、娘と”遊ぶ”時間

11時~12時 娘の昼ごはん(作る・食べさせる)

12時~12時30分 寝かせつけ

12時30分~15時 娘の昼寝

15時~17時 娘と”遊ぶ”時間

17時~18時 娘の夜ごはん(作る・食べさせる)、風呂沸かし

18時~19時 娘と風呂、着替え歯磨きなど寝る準備、妻帰宅(19時)

19時~20時30分 娘の寝かしつけ

20時30分~22時 大人の夜ご飯(作る・食べる)

 

6時に起きて22時に夜飯を食べ終えひと段落するまでに、私がフリーな時間は娘が寝ている2時間前後だけだった(この時間も全て仕事に割り振れるわけではない)

 

つまりその時間にしか本腰入れて仕事ができないということである(22時以降の夜にやることもできるが、睡眠時間を削ることになりもって数日といったところだろう)

 

今まで1日8~9時間やっていたところを2~3時間でやる必要が出てくる。効率化や本質を見抜くことなど、今まで以上に結果を重視したスキルを身につける必要があるだろう。それでも無理!ということも出てくる

 

そもそも子供の面倒を見ることで、体力・精神力の大部分を使うため娘を寝かしつける夜19時の段階ですでに身も心もボロボロ。そこからエクセルの細かい数式を確認したりパワーポイントで資料を作ったりするのはなかなかハードルが高い

 

なんとか日中に作業をと考えたが、娘の前でPCを開いたが最後、ずっと膝の上にのってPCをいじり続ける。結局日中でのPC作業は無理で、できたことと言えば易的なメールチェック・Slackの確認・TV会議、だけ。すべてスマートフォンを通しての作業だった。

 

唯一の救いは、TV会議をした際にスマートフォンに写る参加者の顔をみて娘が「おじさんおじさん」と笑ってくれて平和にやりすごせたことくらいである。なお、娘のカットインが頻繁に行われるため、自分のスマートフォン側のカメラはオフが鉄則である。マイクもこまめにオンオフを切り替えるテクニックが求められる

 

長くなったが、一人で育児と在宅勤務をこなすことはかなり難易度が高く、体力と精神力をかなり消耗するということを繰り返しておきたい 

 

今感じる”ありがたさ”

家族に感謝。特に妻

育児も含む家庭で行われることを一人で実施するのはとても大変、ということを改めて感じた。日々ある程度分担して実施しているが、なるべく偏らないに調整したり片方が辛い状況のときは率先して引き受けるなど、日常生活での気遣いを忘れないようにしようと思った

 

私は今殆ど仕事ができておらず、毎日「タスクが詰まってきている」・「周囲に迷惑をかけている可能性がある」・「今年の評価は厳しいかもな」など仕事関連のもやもやを抱えている。それに起因してストレスもたまるし安定した精神状態とは言えないのも事実だ。

 

妻は、産後1年の育児休暇を取得してくれた。妻と私で合意した上とはいえ、上記のような葛藤を少なからず抱えていたと思う。多くの日本の女性が結婚・妊娠・出産でキャリアが止まる傾向にあると聞くが、なんとなく実感できた気がしている。

 

妻の育休中は、いつしかそれが普通となり当たり前に過ごしてしまっていたが、改めて感謝したい。また、お互いの今後について話す良い機会となった。

 

会社に感謝

経営者も会社の存続、そして社員の生活を守る為必死である。私が務める会社は早期より在宅勤務対応、また子供看護特別休暇対応など社員を考えた対応をしてくれている。そしてきっと給料も振り込んでもらえるだろう

 

誰もが厳しい状況に置かれている中、社員やその先にいる家族のことを想ってくれる会社に属せたことは、感謝しかない

 

医療従事者や、物販物流、インフラ、公務員、そして保育士等、今も外で働いている方々に感謝

他人の気持ちや状態は、やはり実際にその立場やその人がしていることを自ら体感してみることでしかわからないと改めて感じた。自ら感じて初めて本当に感謝できるというのはあるかもしれない。

しかし当たり前だが、世の中には様々な立場・役割の人がいてその全てを体感することは難しい

なので、今はただ周りの人に「ありがとう」と一言伝えることが大事なんだと思う

 

最後に

今、人として「想像力」と「共感力」が必要と改めて感じた

人の立場はそれぞれで事情も異なる。全ての立場・事情に当てはまる打ち手はなかなかみつからないだろう。こういった辛い時は自分を優先しがちだが、一呼吸おいて、相手の状況を「想像」して、その状況で感じるであろうことにまずは共感することが必要と思われる

 

例えば妻の会社はなかなか在宅勤務対応が進まず、我が家でも悩みの種だった。正直、「会社に交渉して改善してもらうなり、それがダメなら有給取るなりしてほしい」と思い、伝えてしまったこともあった。

 

でも、そんなことは妻本人が一番わかっているし感じていることだ。毎朝、大して混雑が減らない満員電車に乗って通勤し、いつもと変わらないオフィスで作業をして狭い部屋で会議もしている。命が大事なことはわかっているが、様々な事情で休めなかったり退職を決意することが難しかったりもする。

 

そういった状況を想像し理解(共感)してあげて、アドバイスやサポートをしてあげたほうがきっとお互い平和だ

 

繰り返しになるが、こういった状況では普段できていること意識していることもできなくなったりする。私自身も心が乱れており人への配慮が難しい状況ではあるが、より一層意識して行動するように心がけたい

 

みんな大変なのだ

 

なお、この手の話は精神論に偏るきらいがあるが、会社と交渉する・特別休暇を取る・補償を申請する、等粛々と行動することも大事である

 

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